今回ご紹介するのは、『油』についての本です。
”健康革命”ってフレーズ、インパクトありますね。
普段何気なく摂取している食べ物には、大量の『悪い油』が・・・
読んで衝撃を受けました。
1.この本『油を変えれば体は変わる 油が決める健康革命』の簡単な紹介
『本のタイトル』
油を変えれば体は変わる 油が決める健康革命 全267ページ
『著者・出版社』
医療ジャーナリスト 釣部人裕さん・ダイナミックセラーズ出版
『この本を読んだきっかけ』
「油を変えれば体は変わる」というフレーズに引かれ
手に取ってみました。
様々な種類の油の性質、摂取するとどうなるか、
良い油と悪い油の定義等、実験結果等をもとに
細かく記載されています。
『学びとなること』
読むことで、
●油が健康に関わることの重要性
●どんな病気に影響を及ぼすか
●どういう風に油を摂取していけばよいか
等が学べると思います。
2.この本の要点
要点①:病気の原因の大半は、細胞の酸化やストレス
病気の原因の大半は、細胞の酸化やストレスによって
体のバランスを崩したり、障害を起こして免疫系が弱まることで起こる。
細胞=体を構成しているもの。血液を通じて
良い物も悪い物も、体の隅々に運ばれる。
体は100%食べた物でできている。
細胞がよろこぶものを食べれば、細胞が活き活きとするが
細胞が嫌がる物を食べれば、細胞の生命活動に害となる。
要点②:食用油は生鮮食品
かつての食用油は、種実類・ナッツ類・果実類から
石臼等で搾り取っており、
「一度にたくさん摂れない貴重なもの」
「すぐに使わないと悪くなるもの」
として扱われ、なるべく新しいうちに使い
光を通さない陶器などに入れ冷暗所に保存されていた。
食用油は生鮮食品。現代人には『本物の油』が欠乏している。
サラダ油やマーガリンは、長期保存や使いやすさを目的として製造。
その過程で栄養素を抜かれ、溶剤を加え抽出された『死んだ油』である。
サラダ油が長期保存できて使いやすいことは
至極当たり前・・・と思っていました。
要点③:良い油・悪い油の種類
『良い油』(体が必要としている油)
1.アマニ油・エゴマ油
⇒αリノレン酸を含む油。オメガ3系脂肪酸。
血液をサラサラにする、血圧を下げる、脂肪の増加を防ぐ
炎症を抑える、学習能力の向上、アレルギー予防、発がん予防。
加熱すると効力が落ちる為、常温で摂取する。
2.サバ・アジ等の青魚
⇒EPA・DHAを含む油。
血液の流れを良くする、脳の働きを活性化、美肌効果。
3.オリーブ油
⇒オレイン酸を含む油。オメガ9系脂肪酸。
コレステロールの上昇を抑える、乾燥肌予防。
『悪い油』(体が嫌がる油)
1.サラダ油
⇒過剰なリノール酸を含む油。
血液をドロドロにする、高血圧、炎症の増加、学習能力の低下。
※αリノレン酸と真逆の効用
2.マーガリン・ショートニング
⇒トランス脂肪酸を含む油。
老化の促進、活性酸素を生み出す、糖尿病を引き起こす
3.高温で長時間放置された油
⇒酸化された油
老化の促進、ガンを生み出す可能性。
要点④:油との付き合い方、選ぶポイント
『サラダ油が健康に良い』は、ウソ。
マーガリンやサラダ油は「コレステロールを下げる役割がある」
として広まった。しかし本来の油の性質とは異なるものとして製造され、体が嫌がる油である。
とは言え『油が健康を相反するもの』という考えは間違い。
油は、体を形成する重要な栄養素であり
脳の60%は脂質でできている。
現代人は、サラダ油やごま油等のオメガ6系脂肪酸を過剰摂取している。アマニ油・エゴマ油等・オリーブ油等の摂取を増やすべき。
油を選ぶ際のポイントとしては
●コールドプレス(低温圧搾)と書かれているもの
⇒高温による酸化を防ぐ手法で搾取
●遮光性の瓶に入っているもの
⇒油は光に当たると酸化する
●「植物性油脂」「食用精製加工油脂」「食用植物油」
と表記されているものは避ける
⇒溶剤を用いて抽出されている商品の為
3.読んだ感想とまとめ
この本を読むまでは、なんとなく
『油の摂りすぎは良くない』程度にしか思っていませんでした。
しかし、
●普段使われている油がどのように製造されているか
●健康にどのような影響があるか
●油摂取がダメではなく、脳などの機能にとって重要な栄養素
等を学ぶことができました。
特に『サラダ油が健康に良い、はウソ』と
『食用油は生鮮食品』というフレーズには
驚きました。
今日明日、いきなり油を変えてみて体に良い影響が出るかは
実感しにくいと思います。
(著者も、本の中で『全身の細胞は約3か月で全て新しく生まれ変わる』と記載されています)
ただ、おいしそうな揚げ物のお惣菜に手を伸ばす・・・のを少し考えて
『体に良い油を生で摂取する』ことを習慣づけたいと思います。
4.本を読んで、実際にやってみたこと
その1.『油を使って炒めること』をやめてみた
炒め油で当たり前のように使っていたサラダ油を使わないで
野菜炒めや焼きそば、お好み焼き等を作っています。
初めは
『野菜や肉がフライパンにこびりついて、焦げだらけになるのかな~』
と思っていました・・・が
●問題無く炒めることができる
●味も問題無し
でした!
(ただ、炒め終わるまでちょっと時間はかかるかも)
風味をつけたい場合は、仕上げの段階で
ごま油やオリーブ油を廻しかける感じです。
一度お試しあれ!
その2.アマニ油を取り入れてみた
毎日、スプーン1杯程度の量を
●納豆に混ぜて食べる
●ヨーグルトにかけて食べる
●飲み物と一緒にそのまま飲む
等で摂取。
納豆&ヨーグルトは、油が加わっているにも関わらず
違和感無く食べられます。
(一緒に飲む・・は、さすがに違和感ありますが)
まだ始めたばかりなので効果は感じられませんが
未来の健康に繋がれば・・・と。
以上です。
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